使い勝手の良いフリーフォントと言えば?
いくつかありますが、その中でも特に外せないのがこちら。
「Noto Sans」と「Noto Serif」です。
この2つのフォントはなんと。
あの、世界的に超有名な2つのIT企業。
「Google」と「Adobe」が協力して作ったフォントなんです。
![はにわさん](https://jisaku-chirashi.com/wp-content/uploads/2019/05/fukidasi-haniwa.jpg)
Googleはわかるけど、Adobeは知らないなー? あどべ?
![チラシ博士](https://jisaku-chirashi.com/wp-content/uploads/2019/05/fukidasi-hakase.jpg)
Adobe(アドビ)社は、デザイン関連のアプリで大きなシェアを持つ企業じゃよ。
このフォント、無料なのにデザインの質が非常に高い。
しかも、文字の太さがいろいろ用意されている。
だからとても重宝するんです。
元々はインターネットで使われる目的のフォントではあるのですが。
でも、紙面でもデザインの幅が大きく広がります。
これを使わない手はありません。
本記事では、そんな超高品質なフリーフォント。
「Noto Sans」と「Noto Serif」の基本知識と、Windowsにインストールする手順について解説します。
※前半は基本知識を解説しています。
インストールの手順をすぐに行いたい!という方は、
本記事の途中にある「フォントをダウンロードする」の項目まで移動してください。
なぜ無料なのか?
そもそも、なぜ、この著名な2社が協力したのか?
そしてなぜ無料で提供しているのか?
それには、次の壮大な理念が理由がでした。
「世界中の言語を1つのフォントセットで表現する」
実は、フォントというのは世界的な統一が難しい。
言語によっては文字数も多いですからね。
(日本語の漢字も多いですよね)
そのため、フォントによっては、対応していない文字を入力すると「□」(空白)で表示されることがあります。
他にも様々な表示上の乱れがあり、Webデザイナーにとっては悩みのタネでした。
そうしたエラー表示をなくすために。
2社は協力してフォントを制作し、無償で提供している、という具合です。
なぜ、Notoという名前なのか?
フォント名にある「noto」という名前。
これ、実は由来がありまして。
「no more tofu」(ノー モア 豆腐)の略なんです。
先ほど話しましたエラー表示の「□」(空白)ですが、これは別名「豆腐文字」と呼ばれています。
「□」って、豆腐に見えますよね? だから豆腐文字。
豆腐文字を無くすために作られたフォント。
それが「Noto」のフォントというわけです。
「Sans」と「Serif」の違いとは?
フォント名にある「Sans」(サン)と「Serif」(セリフ)。
これはフォントの専門用語です。
2つの違いは結論から言うと、
- 「Serif」は、”飾りがある”字体
- 「Sans」は、”飾りが無い”字体
となります。
「Serif」と「Sans」の意味について
「Serif」(セリフ)とは、字体の曲がり角にある飾りを指す言葉です。
下図の赤枠に注目してください。
左側はセリフ(飾り)があるフォント、右側はセリフが無いフォントです。
「Sans」(サン)とはフランス語で「無い」という意味です。
何が無いかというと、飾りが「無い」ことを表しています。
ですので、本記事では、両方ともダウンロードする前提で、手順を進めていきます。
フォントをダウンロードする
それでは「Noto Sans」と「Noto Serif」を手に入れる手順を解説します。
まずは、それぞれのフォントをパソコンにダウンロードしていきましょう。
Notoのダウンロードページに移動する
Noto Fonts のダウンロードページに移動します。
下図のようなページが表示されます。
日本語のNotoフォントを探してダウンロードする
このページには、数多くのフォントが並んでいます。
目的のフォントである「Noto Sans japanese」と「Noto Serif japanese」を素早く見つけるため、キーワード検索して探しましょう。
1)検索ボックスに半角文字で「Japanese」と入力します。
2)すぐ下に表示された2つのうち、いずれかをクリックします。
例:Noto Sans Japanese
3)[Download family]をクリックして、ダウンロードを開始します。
4)もう1つのフォントもダウンロードするために、1つ前の画面に戻ります。
5)ここまでと同様の手順で、もう片方のNotoフォントもダウンロードしましょう。
例:半角の「japanese」で検索した後、「Noto Serif Japanese」をクリックして、ダウンロードする
7)ダウンロードが終わったら、ファイルが保存された場所を表示します。
ダウンロードしたファイル名の右端にある矢印をクリックした後、[フォルダを開く]をクリックします。
8)保存されたフォントのファイルが表示されます。
ダウンロードしたフォントを解凍する
ダウンロードしたファイルは、特殊な形式(ZIPファイル)になっています。
この特殊な形式のファイルを、パソコンにインストールできる状態に変換します。
この作業のことを「解凍」(かいとう)といいます。
次の手順に沿って、ファイルを解凍してみましょう。
1)ダウンロードしたファイルを右クリックします。
2)[すべて展開]をクリックします。
3)表示された画面は、そのまま[展開]をクリックします。
4)処理が終わると、新しくフォルダが作成されます。
5)新しく作成されたフォルダを開いておきます。
そのフォルダの中に、フォントのファイル(下図の赤枠)があるのを確認しておきます。
画面は閉じずに、次の手順に進みましょう。
Windowsの設定画面を開いてインストールする
1)フォントをインストールするために、Windowsの設定画面を開きましょう。
[Windowsのロゴ]ボタンをクリックした後、[歯車]のボタン(設定ボタン)をクリックします。
2)設定画面が表示されます。
検索ボックスに「フォント」と入力した後、表示された[フォント設定]をクリックします。
3)フォント設定の画面が表示されたら、フォントファイルを設定画面の枠内にドラッグします。
ドラッグすると、インストールが始まります。
このドラッグの操作を、すべてのフォントファイルで行いましょう。
インストールされたか確認する
フォントがキチンとインストールできたか確認します。
今回は、アプリのWordを使って確認してみましょう。
Wordで確認する
1)Wordを起動します。
2)[フォント]欄の矢印をクリックして、表示されたメニューを下方向にスクロールします。
「Noto Sans~」および「Noto Serif~」のフォントがあれば、インストールが成功しています。
残ったファイルを削除する
フォントのファイルはもう不要ですので、すべて削除してかまいません。
手順は以上です。
なお、役立つフリーフォントは他にもあります。
興味のある方は、下記の記事も参考にしてみてください。
どれも無料で手に入れられるフォントです。