チラシを作成できるソフトというと、次のものがあります。
- Adobe(アドビ)系のソフト(Illustrator、InDesignなど)
- Microsoftのオフィスソフト(Word、PowerPoint、Excel)
- 無料のオフィスソフト
- 無料の画像編集ソフト
実のところ、上記のどのソフトを使ってもチラシは作れます。
え? どれでも作れるの?
だったら無料のソフトがいいんだけど。費用を節約したいし・・・
まあまあ。費用対効果が大切じゃ。割の合わない苦労はしたくないじゃろう?
博士はWordで作成していくということでしたが、どういったメリットがあるのでしょうか?
本ページでは、チラシを作る場合の視点で、それぞれのソフトの特徴を紹介していきます。
Adobe系のソフト(Illustrator、InDesignなど)
プロの印刷業界では、このAdobeで作ったファイル形式が標準となっています。
Adobe系のソフトを持っていて、普段から使いこなせるのであれば、それでチラシ作成していけばよいです。
ただ、素人がチラシを自作する場合、次の理由からAdobe系のソフトは推奨しません。
ソフトの値段が高い
Adobe系のソフトは非常に多機能ですが値段が高いです。
プロの業者でないとコストがかかって割に合いません。
操作が複雑
多機能ゆえにボタンやメニューが多いです。
直感的にわかりやすいソフトではないので、これから操作を覚えるとすれば、ちょっと大変かもしれません。
高機能は必要ない
Adobe系のソフトはかゆいところに手が届くほど細かい編集が可能です。
ただ、チラシ作成では、そこまで複雑な機能は必要ありません。
本人の技量が必要
たまに「Adobeのソフトを使えば、もっとすごいチラシを作れるはず!」という人がいます。
ですが、はっきり言って制作物のクオリティは本人のセンスで左右されます。
どのジャンルでも似たようなことはあります。
ゴルフ、ギター、お絵かき、などなど・・・。
「あのプロが使っている道具なら、自分もうまくできるのでは・・・!?」
でもプロの道具を手に入れただけで、キレイなチラシを作れるようになるわけではないです。
Word
「Word」(ワード)は、Microsoft社の文書作成ソフト(ワープロソフト)です。
本サイトでは、主にこのWordを使ってチラシ作成する手順を紹介しています。
つまり、Wordをオススメする理由があるのですが、それは下記の理由です。
文書作成がしやすい
正にそのままの理由ですが、Wordはワープロソフトなので、文書作成がしやすいです。
チラシに限らず、お店では様々な文書を作る機会がありますが、ほとんどはWordで作成できます。
パソコンに元から入っていることが多い
Wordを含めたMicrosoftのOfficeソフトは、買ったときのパソコンに最初から入っていることが多いです。
入っていれば、ソフト購入の追加費用がかかりません。
あと、多くのパソコンに入っている別の利点として、他の人のパソコンにWordファイルを送った場合、相手もWordでファイルを開きやすいというのもあります。
まわりの誰かも使えることが多い
Office系のソフトは比較的多くの人が使えます。
そのため、会社にスタッフがいる場合、そのスタッフもWordを使えれば、作業を分担しやすくなります。
逆に、自分しか使えないような特殊なソフトで作成してしまっていると、スタッフがいても、すべてを自分ひとりで行うことになります。
複数の人が使えるというのは重要じゃよ
たしかに1人しか使えないと、その人が会社やお店をやめたら誰も使えなくなりますしね
ファイルを変換するときに不具合が起きづらい
Wordでチラシを作成して印刷業者に印刷依頼する際、Wordファイルを別の形式(PDF形式)に変換することがあります。
その変換のとき、Wordで作成していれば不具合が起きづらいです。
Office系のソフトには、後述する無料のソフトもあるのですが、無料ソフトだと変換の際に不具合が起きやすくなります。
不具合というのは例えば、凝ったデザインの文字の色が抜けたり、線がなくなったり、設定したはずの影が消えたりするというものです。
問題解決しやすい
Wordは普及しているソフトですので、トラブルや疑問が発生したときでも、ネットで探せば解決策が見つかりやすい利点があります。
無料のOfficeソフトだとそこまで普及していないので、解決策が見つかりづらいです。
PowerPoint
PowerPoint(パワーポイント)は、先述のWordと同じくMicrosoft社のOfficeソフトの1つです。
主目的はプレゼンテーションのソフトです。
挿入した図形や文字、ページの切り替え時などにアニメーションを設定して動きをつけることができます。
プレゼンテーションのソフトではありますが、PowerPointは、チラシ作成においてはWordとそこまで違いはありません。
ですので、PowerPointでもチラシは作れます。
メリットは先ほどのWordとほとんど同じです。
「パソコンにWordは無いけど、PowerPointは入っている」という方は、PowerPointで作成すればよいです。
本サイトではWordを使ってチラシ作成の手順を説明していますが、手順は似ていますので、PowerPointに置き換えて進めてみてください。
Excel
Excel(エクセル)は主に表計算のソフトです。
先述のWordやPowerPointと同じく、Microsoft社のOfficeソフトの1つです。
会社の業務では、Excelはほとんど必須のソフトとなっていて、逆にWordは使っていないという人も多いです。
そのため、Excelが得意な方の中には、すべての文書をExcelで作る人もいます。
ですが、やはり文書作成においては、Excelはオススメしません。
理由は、行間の調整ができなかったり、図形や画像を配置した場合に印刷時に位置がずれたり、と非常に面倒になります。
ボク、Excelなら使えるんですが、やっぱりチラシ作成はダメでしょうか?
できなくはないが手間がかかる。
それにExcelを使えるレベルの人であれば、Wordも使えるはずじゃよ。
難しくないからWordで作ってみるのをオススメするぞい
無料のOfficeソフト
Officeソフトには無料のものもあります。LibreOffice、OpenOfficeなどが有名です。
簡単な文書作成であれば、このソフトでも十分使えます。
ですが、チラシ作成は画像や図形を使うので一般の文書よりも複雑です。
そのため、先述したとおり、ファイル形式の変換で不具合が起きやすくなります。
無料の画像編集ソフト
無料の画像編集ソフトと言えば、Gimp、Inkscapeなどが有名です。
こういったソフトでチラシを作るのはあまり一般的でないと思いますが、どうしても無料で作りたい!という場合は、こういったソフトを使うのも1つの方法かもしれません。
メリット・デメリットに関しては、これまでに他のソフトで説明した内容がそのままあてはまります。
特殊なソフトだと他の人に任せづらい、解決策は見つかりづらい。
多機能なソフトだと覚えるのが大変、などです。
ただ、お店ではチラシの他にもいろいろな文書を作成します。
画像編集ソフトの操作を覚えてチラシを作ったとしても、結局は他の文書でワープロソフトを使うことになる可能性は高いのではと思います。
なるほどね~。
チラシだけでなく、他の文書も作成するのを考えてWordなわけね
うむ。ただし、Wordはあくまで道具じゃからの。
目的はチラシを作って集客することじゃ。
それさえできれば、別に道具はなんでもいいんじゃよ
ただ、Wordは販促資料の作成に幅広く使えるので、これから操作を覚えるのであればオススメというわけですね
そういうことじゃ