色にはイメージがあります。
あるデータによれば、買い物をする際に84.7%もの人が「色」を第一の理由としているそうです。
それほどまでに、色は人間心理において重要なウェイトを占めています。
つまり、お客さんに「この商品を買いたい」と思わせるためには、正しい色選びが必要なのです。
本記事では、文書を作成するために必要な「色のイメージ」について解説します。
あなたが作成する文書の内容にあった適切な色を使って、読み手の好感度をグイグイ高めましょう!
目次
「色のイメージ」とは
「色のイメージ」と言っても難しいものではありません。
その対象からどんな色を思い浮かべるか?といったものです。
例えば、「エコロジー」や「自然」といったキーワード。
それらの単語からあなたは何色を連想しますか?
おそらく「緑」だと思います。
では「幼稚園」というキーワードなら?
連想する色は「黄」ではないでしょうか?
「さわやか」というキーワードなら?
連想する色は「青」。
「占い」というキーワードなら「紫」。
「ビジネス」なら「紺色」や「黒」など。
このように、色に対する印象は誰しもが持っています。
そして、文面に使う色も、内容にあった適切な色を選ぶことで見る側に好感が生まれます。
「これ、なんだか良いなぁ」と歓迎してくれるわけです。
やってはいけないパターン
別の例で確認してみましょう。
今度はダメな方の例です。
例えば、ある個人病院の建物の壁が「真っ赤」だとします。
さて、あなたはその病院で診てもらいたくなるでしょうか。
・・・なんだかイヤですよね。行きづらい。
あやしげな感じすらあります。
色使いが正しくないのです。
病院なら「白」色が正解です。
白には「清潔」なイメージがある。
「赤」だと「血」を連想してしまいます。
「赤」は他にも「破壊」や「暴力」といったイメージも持っています。
病院にはそぐわないですよね。
当たり前のはずがハマってしまう落とし穴
先ほどの病院の「赤」は極端な例でした。
もしかしたら、あなたは「さすがに病院で赤色になんてしないよ」と思われているかもしれません。
しかし、人間は考えすぎるとハマってしまうものです。
外壁はともかく、例えばチラシだとこんな落とし穴が。
「個人病院を始めたことを宣伝するチラシだけど、なんとか目立つようにしたいな・・・
そうだ!チラシの背景全面を赤色にしよう!」
確かに目立つでしょうが、それだと好感や信頼感が損なわれる危険性があるわけです。
内容にあった色を使うことが重要です。
色から連想するキーワード
ここでは色が持つイメージをキーワードで紹介していきます。
あなたがその色に対して抱いているイメージが、紹介するキーワードに含まれているかどうか確認してみてください。
赤
「情熱」「活動的」「危険」「太陽」「刺激」「女性」
青
「信頼」「冷静」「誠実」「さわやか」「清潔」「若い」「男性」
黄
「子供」「にぎやか」「好奇心」「活発」「幸福」「カジュアル」「注意」
緑
「自然」「エコ」「安心」「穏やかさ」「調和」「平和」「野菜」
オレンジ
「ぬくもり」「健康」「家庭」「にぎやか」「暖かい」「秋」
紫
「高級」「上品」「優雅」「魅力的」「非現実的」「神秘」
ピンク
「華やか」「柔らかさ」「優しい」「ロマンチック」「繊細」「女性」
白
「清潔」「純粋」「透明感」「潔さ」「美しさ」「神聖」
グレー
「平凡」「調和」「クール」「不安」「無機質」「コンクリート」「石」
黒
「威厳」「力強い」「知的」「重い」「暗闇」「恐怖」「男性」
色のイメージを手っ取り早く調べるには
実はどの色を使えばよいか、手っ取り早く調べる方法があります。
Google画像検索で、あなたが作成しようとしている文書のサンプルを収集するのです。
例えば、あなたが「美容院のチラシ」を作成しようとしているなら、他店のチラシを探して、それを参考にするわけです。
他店のチラシをたくさん見れば、多く使われている色が美容院のイメージにあった色だと分かります。
Google画像検索の手順については、下記のページで解説しています。
まとめ
本記事は色の持つイメージについて解説しました。
色のイメージが及ぼす作用は強力です。
色彩心理学、カラーセラピストなど、色を職業にしている専門家もいます。
非常に奥が深い分野でもあります。
読み手の好感を得られれば、それだけで有利に物ごとを進められます。
文書の内容にあった色を使って、読み手に歓迎される文面を作成しましょう!